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弱い雇用統計とカナダ中銀(BoC)のハト派的な発言が、カナダドルの最近の上昇に歯止めをかけた。米ドルは対カナダドルで強含み、8月9日の1.37から1.374まで上昇した。カナダの失業率は6.4%と発表され、市場予想を下回ったものの、2年半ぶりの高水準を維持した。雇用市場は弱含みの兆しを見せ、雇用者数は予想に反して2ヵ月連続で減少し、労働参加率は1998年以来の低水準に落ち込んだ(パンデミックの影響を除く)ため、カナダ中銀による金融緩和への期待が高まった。
カナダドルの魅力は、製造業の継続的な縮小と緩やかな経済成長によってさらに弱まっており、カナダ中銀によるさらなる緩和策の可能性が高まっている。これとは対照的に、米連邦準備制度理事会(FRB)はまだ利下げサイクルには入っておらず、9月に最初の利下げが行われるとの予想もまちまちだ。
(カナダ失業率。 出所:カナダ統計局)
(米ドル/カナダドル半年足チャート)
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