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4月の米小売売上高は前月比横ばいだった。これは3月の成長率0.6%の下方修正に続くもので、市場予想の0.4%を上回ったが、個人消費の若干の減速を示唆した。
カテゴリー別では、全13業種の中、7業種が減少した。無店舗小売りが-1.2%、スポーツ・趣味用品が-0.9%、自動車・部品が-0.8%、家具が-0.5%など、大幅な減少となった。一方、ガソリンスタンドが3.1%、衣料品が1.6%、家電が1.5%など、増加となった。
(米国小売売上高前月比増減率。 出所:米商務省)
4月の米消費者物価指数(CPI)は0.3%上昇し、過去2ヵ月間の0.4%上昇からやや低下、予想の0.4%も下回った。シェルター価格(家賃・宿泊費)は0.4%上昇、ガソリン価格は2.8%上昇した。これらは合わせてCPIの前月比上昇に70%以上寄与した。一方、食品価格は横ばいだった。自動車保険は1.8%、ヘルスケアは0.4%、衣料品は1.2%など多くの項目が上昇した。一方、中古車・トラック価格は1.4%下落、家具・関連価格は0.5%下落、新車価格は0.4%下落した。
米国のインフレ率は市場予想通り、前年同月比3月の3.5%から3.4%に低下した。3月の数値は昨年9月以来の高水準だった。
(米国消費者物価指数前月比増減率。 出所:米労働省)
価格変動が激しいエネルギーと食品を除く4月のコア指数(Core CPI)は前年比3.6%と、予想通り3年ぶりの低水準に低下した。食品とエネルギーを除いたコア指数の年間上昇率の3分の2以上を占めるシェルター価格は5.5%増と、3月の5.7%増を若干下回った。自動車保険は22.6%増、医療サービスは2.6%増、パーソナルケアは3.7%増、レクリエーションは1.5%増なども顕著な伸びを示した。前月比では、4月のコアCPIは0.3%上昇した。これは3月と2月の0.4%上昇より鈍いペースであり、市場予想に一致した。
(米国コアCPI前年比増減率。 出所:米労働省)
水曜日、予想を下回る消費者物価指数(CPI)が発表された後、米国株は上昇して引け、主要3株価指数はすべて過去最高値を更新した。S&P500指数は1.17%上昇し、初めて終値で5,308.15ポイントを突破した。NYダウは0.88%高の349.89ポイント上昇、ナスダックは1.4%上昇した。
(S&P500指数年足チャート)
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