2024年6月7日現在、ユーロ対米ドルに関するテクニカル分析をお届けします。
先週の米新規失業保険申請件数は22万9000件で、予想の22万件を上回った。また、米4月の求人件数は、21年2月来の過去10年間で最低となった。
欧州中央銀行(ECB)は昨日、インフレ見通しを引き上げる一方で、2019年以来初めて政策金利を0.25%引き下げると決めた。また、ECB当局者は7月に2回目の利下げを実施することをほぼ否定した。
昨日の欧州中央銀行(ECB)の利下げは、ユーロを現在の不安定なトレンドから脱却させるまでには至らなかった。市場は今夜発表される米非農業部門雇用者数に注目している。その時、ユーロのトレンドの方向性は明確になるだろう。
日足チャート分析
(ユーロ/米ドル日足チャート。情報源:Ultima Markets MT4)
指標は50の中央値を下回らなく、逆に、その上方で強気のシグナルを発している。これは5月末の分析でも強調されたことで、MACDラインが50の中央値を下回る場合のみ、弱気のトレンドに注目することができます。しかし、昨日は過熱圏に入っていないうち、弱気のシグナルが点灯したようで、現在強気・弱気のどちらかはまだ不透明であることを示唆している。
為替レートは移動平均線グループを引き返した後、力強く上昇し前回の高値を上抜いた。赤枠のブレイクアウトはまだはらみ線パターンであり、短期的な強気の勢いが優勢であることを示唆していることは注目に値する。
1時間足チャート
(ユーロ/米ドル1時間足チャート。情報源:Ultima Markets MT4)
為替レートは200日線を下回ったことはないが、最近のトレンドは基本的に短期移動平均線グループを軸として上下を繰り返し推移している。これは、現在相場の行き先が不透明であることを示唆している。
ユーロ対ドル相場の値動きはウォルフ波動パターンを形成しているようで、①と③を繋いで引いた線にある⑤をタッチしてから、短期平均線グループに阻まれながら下降している。為替レートがさらに下降している場合、最初の目標値は1.08623付近の④になり、次の目標値は①と④を繋いで引いた線になる。
トレーディングセントラル PIVOTインジケーター
(ユーロ/米ドル30分足チャート。情報源:Ultima Markets APP)
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