ユーロの弱気傾向が明確、ウォルフ波動構造に注意 

2024年3月29日現在、ユーロと米ドルに関するテクニカル分析をお届けします。 

要点 

• 米ドル指数の動き 

米ドル指数は先週の好調なパフォーマンスから一転、下落トレンドが続いている。多くのトレーダーが利益を確定し、手仕舞いを選択した。但し、本日はコア個人消費支出価格指数の発表やFRBパウエル議長の講演などの市場イベントが予定されているため、通常とは異なるボラティリティに注意し、一方的なポジションを大きく取らないようにしよう。 

• 政治的な影響 

ユーロ圏は2024年に多くの国で議会選挙と大統領選挙、そして重要な欧州議会選挙に直面する。こうした政治の変化や政策イニシアチブの変更は、ユーロの為替レートに間接的な影響を与える可能性がある。 

テクニカル分析 

日足チャート分析 

（ユーロ/米ドル日足チャート。情報源：Ultima Markets MT4） 

• ストキャスティクス 

昨日のシグナルラインとMACDラインは若干絡み合った後、再び弱気のシグナルを発している。売られ過ぎゾーンに入ろうとしていることから、現時点で、弱気相場が優勢であることを示唆している。 

• 下方の抵抗線 

昨日、為替レートは緑色の240日移動平均線と下降トレンドチャネルラインの下端を下抜けたことから、今日のトレンドは主に下降トレンドであることは明らかである。1.07618価格水準の付近に注目しているが、前期のこのレベルには明確なレジスタンス構造がないため、サポートとしては弱い。 

4時間足チャート 

（ユーロ/米ドル4時間足チャート。情報源：Ultima Markets MT4） 

• ストキャスティクス 

昨日のシグナルラインとMACDラインは若干絡み合った後、再び弱気のシグナルを発している。売られ過ぎゾーンに入ろうとしていることから、現時点で、弱気相場が優勢であることを示唆している。 

• ウォルフ波動 

全体的な弱気のトレンドは非常に明確だが、現時点で、 ウォルフ波動構造が形成されている可能性があることは注目に値する。現時点で下降トレンドの終点は、1点目と3点目の延長線となり、理論的には、価格が延長線にぶつかれば反転する可能性がある。 

トレーディングセントラル　PIVOTインジケーター 

(ユーロ/米ドル30分足チャート。情報源：Ultima Markets APP） 

• Ultima Markets APPにあるPIVOT指標によると、当日の中心価格は1.0799。 

• 1.0799を上回ると上昇トレンド、最初の目標値は1.0812、次の目標値は1.0819。 

• 1.0799を下回ると下降トレンド、最初の目標値は1.0770、次の目標値は1.0762。 

免責事項 

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