リスク回避でドル高、日中英ポンドは売りから入るチャンスあり 

2024年10月2日現在、英ポンド対米ドルに関するテクニカル分析をお届けします。 

要点 

• データがドルを下支える 

中東の地政学的緊張が安全資産需要を押し上げる一方、米労働市場の底堅さを示す経済指標が発表されたため、ドル指数は二重の下支えの中、2取引日連続で上昇し、2週間以上ぶりの高値となった。 

• 雇用統計 

英国の第2四半期国内総生産（GDP）確報値が予想に反して0.7%に下方修正されたため、ポンドの上昇は短期的には抑えられている。しかし、今週の為替動向は、今日のADP雇用者数データや4日発表される米非農業部門雇用者数（NFP)など米国の雇用統計で左右される。 

テクニカル分析 

日足チャート分析 

（英ポンド/米ドル日足チャート。　出所：Ultima Markets MT4） 

• ストキャスティクス 

英ポンドは昨日、より強い下降トレンドに見えたが、買われすぎのゾーンにあるストキャスティクスは、当面の下降トレンドが来ることを示唆する弱気のシグナルが点灯している。投資家は日中の下降トレンドの売りから入る機会に注意を払う価値がある。 

• サポート価格水準 

英ポンド対米ドル相場は昨日、前回のオーダーブロック（Oder Block）の始値であった1.3315の重要なサポート価格水準を下回った。そのため、日中の弱気派の勢力が明らかに優勢となり、現在前回の強気・弱気の分水嶺付近で阻まれている。このまま下抜けした場合、下値目標水準は赤い33日線付近となる。 

1時間足チャート 

（英ポンド/米ドル1時間足チャート。　出所：Ultima Markets MT4） 

• ストキャスティクス 

ストキャスティクスは、昨日の米国取引時間中に売られすぎのゾーンで反発と強気のグナルが点灯していた。現在、ファストストキャスティクスとスローストキャスティクスが50の中央値に接近しているため、アジア取引時間内には反発上昇が一服する可能性がある。 

• フィボナッチ・リトレースメント 

理論的に強いトレンドが後退する場合、リトレースメント目標値は通常38.2%のフィボナッチリトレースメントとなる。もし反発が続けば、前回の強気・弱気の分水嶺でもある50%のフィボナッチリトリトレースメントが反発の最終目標値になる可能性があることは注目に値する。 

トレーディングセントラル　PIVOTインジケーター 

（英ポンド/米ドル30分足チャート。　出所：Ultima Markets APP） 

• Ultima Markets APPにあるPIVOT指標によると、当日の中心価格は1.3310。 

• 1.3310を上回ると上昇トレンド、最初の目標値は1.3335、次の目標値は1.3355。 

• 1.3310を下回ると下降トレンド、最初の目標値は1.3240、次の目標値は1.3220。 

免責事項 

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