2024年6月14日現在、米ドル対カナダドルに関するテクニカル分析をお届けします。
米5月の生産者物価指数(PPI)は前月比で-0.2%、2023年10月以来の大幅低下となぅた。先週の米新規失業保険申請件数は24.2万件で、2023年8月12日週以来の高水準となった。いずれのデータも、現在のインフレ伸びの低下を示唆するもので、景気減速の兆しが見られ、FRBは年内利下げへの扉は開いたままではある。
毎月発表される三大石油関連機構の報告書によると、市場の需要は低水準にあり、ロシアの5月の原油生産量はOPECプラスの国別割当量を上回り、義務を果たすことが約束された。需給の不一致で、原油価格には長期的な売り圧力がかかり、その結果、カナダドルも長期的にはほとんど上昇していない。
(米ドル/カナダドル日足チャート。情報源:Ultima Markets MT4)
指標は過熱圏で弱気シグナルを発しており、短期的な弱気派の勢力が優勢である。青のDIFラインが上昇の兆しを見せており、為替レートの上昇トレンドが続くと示唆している点が注目に値する。
65日線を割り込んでいない為替レートは、下降トレンドが到来することを確認できないが、現在の弱い反発の勢いに基づいて、前回の高値1.37905抵抗帯の状況に注目しよう。
最近の下落はまだ6月7日ローソク足の範囲内を推移しており、これは典型的なはらみ線パターンである。理論的には、6月7日のローソク足をどちらかの方向にブレイクすることがトレンドの方向性を示す可能性がある。
(米ドル/カナダドル1時間足チャート。情報源:Ultima Markets MT4)
指標は50の中央値の上で強気のシグナルが点灯し、短期的に為替レートが下げ止まって反転上昇する可能性がある。
今週に入り、米ドル対カナダドル相場はダブルトップパターンを形成している。ネックラインのサポートを下回った後、為替レートは一旦戻り、昨日ネックラインの抵抗帯まで反発した。為替レートがネックラインの抵抗帯を超えて上昇した場合、さらにカナダドル安の可能性があるだろう。
(米ドル/カナダドル30分足チャート。情報源:Ultima Markets APP)
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