銅の強気トレンド到来、調整波第4波から脱却可能性 

2024年2月20日現在、銅に対するテクニカル分析をお届けします。 

要点 

• 銅、供給不足 

世界有数の大型鉱業会社BHPビリトン社は、現在、精製銅の不足が予想され、2024年には銅精鉱の供給が非常に厳しくなると指摘している。 

• 需要の高まり 

米国のインフレ率は月に過去4ヵ月で最も上昇し、利下げ観測が後退したことで、しばらくの間、金属価格の重荷となったが、世界的なPMIの回復は、消費の改善と在庫の減らすが工業用金属価格に拍車をかけていることを示唆している。供給不足と消費改善という2つの要因を考慮すると、銅価格は有望な上昇トレンドにある。 

テクニカル分析 

日足チャート分析

（銅日足チャート。情報源：Ultima Markets MT4） 

• ストキャスティクス・オシレーター 

今週、銅のブレイクアウトトレンドが確認された。指標はボトム圏で強気のシグナルを発したため、銅相場の反発の勢いは反転上昇に転じた可能性がある。同指標は現在、50の中央値で阻まれており、銅相場は短期的な調整局面に入る可能性がある。 

• 移動平均線のサポート 

青い33日移動平均線と黒い65日移動平均線は強力なサポートレベルを形成しており、銅相場の短期リトレースメント目標は移動平均線付近になる。 

1時間足チャート 

（銅1時間足チャート。情報源：Ultima Markets MT4） 

• 上昇チャンネルライン 

銅相場は先週から反発基調を確認し、上昇チャネルラインを形成した。昨日は、上昇チャネルライン付近まで下降し始めたため、銅相場にはある程度抵抗されている可能性がある。 

• エリオット波動 

直近の上昇の波動構造から、現時点で銅相場は調整波の第4波の調整局面にあり、下のフィボナッチリトレースメントの38.2%レベルに注目しよう。このエリアは黒い65日移動平均線の周辺でもある。第1波の終点3.7263をさらに下回れば、銅相場の上昇トレンドは終了する。 

トレーディングセントラル　PIVOTインジケーター 

（銅30分足チャート。情報源：Ultima Markets APP） 

• Ultima Markets APPにあるPIVOT指標によると、当日の中心価格は3.8410。 

• 3.8410を上回ると上昇トレンド、最初の目標値は3.8685、次の目標値は3.8845。 

• 3.8410を下回ると下降トレンド、最初の目標値は3.7825、次の目標値は3.7665。 

免責事項 

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